毎年5月の第2日曜日が母の日です。日付は年によって変わります。
今年は何にするか。 毎年のことだからこそ決めかねているなら、先に見ておきたい調査結果があります。母の日に「してほしいもの・こと」のトップに挙がったのは、品物ではありませんでした。
その話から始めて、金額の目安と定番、そのあとに母の日の成り立ちを置きました。
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二「してほしいもの・こと」のトップは品物ではない
日本郵便のギフト通販は、調査会社が2017年に行った「母の日のプレゼントに関するアンケート調査」を引いています。それによれば、母の日にしてほしいもの・ことのトップは「感謝の気持ち」で3割弱、次いで「外食」「お菓子」が各2割弱でした。
この調査は、調査会社が2017年6月1日から5日に、自社モニター11,031名へインターネットで行ったものです。
このあと金額の話に入りますが、その前にこの結果を置いておきます。「してほしいもの・こと」として挙がった一番は、品物ではありませんでした。
三プレゼント相場の考え方
母の日の金額は、調査によって出てくる数字がかなり違います。
母の日のギフト情報サイトが2026年2月から3月にかけて、全国の10代から70代の男女1,235名にインターネットで行った調査では、予算の回答が広く分かれました。上位6つを挙げます。
| 予算帯 | 割合 |
|---|---|
| 4,000〜5,000円未満 | 18.9% |
| 2,000〜3,000円未満 | 18.7% |
| 3,000〜4,000円未満 | 14.1% |
| お金をかけない | 11.8% |
| 1,000〜2,000円未満 | 9.6% |
| 5,000〜8,000円未満 | 8.9% |
いちばん上の帯でも18.9%です。突出した山がありません。
一方、日本郵便のギフト通販が自社で行ったアンケートでは、74.7%が「3,000円以上5,000円未満」と答えています。こちらは山が1つに集中しています。このページに、対象や時期の記載は見当たりません。
同じ母の日について、一方は分散、一方は集中という結果が出ています。調査の対象や設問の作りが違うので、どちらかが間違いというわけではありません。
ここから言えるのは、母の日には「これが相場」と言い切れる金額がないということです。
「お金をかけない」が11.8%
母の日のギフト情報サイトの調査でもうひとつ目を引くのが、この数字です。設問は「母の日ギフトにかけられる予算はいくらですか」で、回答者の11.8%が「お金をかけない」を選んでいます。
金額をかけないという選び方も、回答のうえでは一定の位置を占めています。
四何が定番とされているか
同じページで日本郵便のギフト通販は、自社のアンケートとして、実際に贈ったプレゼントの45%が「花」だったと書いています。同社によれば、この中にはカーネーション以外の品種も含まれます。
花以外では、スイーツが18%、グルメが13%、花とスイーツのセットが12%。同社はこの結果から、花や食べ物が多数派だとしています。
五カーネーションの色
もともとは色に意味がありました。Wikipedia は、母親が健在の場合は赤、亡くなっている場合は白のカーネーションを贈る習慣が広く知られている、としています。阪急百貨店は、これがアンナの行動から生まれた区別だと説明しています。
今はこの区別にこだわらず、赤・ピンク・白など、さまざまな色が贈られています。色ごとに花言葉があるので、そちらで選ぶ方法もあります。
六白いカーネーションから始まった
母の日の起源は、アメリカのアンナ・ジャービスという女性の行動にあります。
1905年、アンナは母アン・ジャービスを亡くしました。アンは「Mothers' Day Work Club」を結成して、貧しい人々への募金や公衆衛生の改善に取り組み、南北戦争のさなかには敵味方の区別なく負傷兵を看護した人物です。
Wikipedia の「母の日」によれば、1907年5月12日、アンナは母が日曜学校の教師を務めた教会で記念会を催し、白いカーネーションを贈りました。これがアメリカでの母の日の起源とされています。
その翌年、1908年5月10日。同じ教会に470人の生徒と母親が集まり、最初の「母の日」を祝いました。アンナは参加者全員に母が好んだ白いカーネーションを手渡し、白いカーネーションが母の日のシンボルになりました。
1907年と1908年は、どちらか一方が正しいのではなく、別々の出来事です。記念会があった年と、最初の母の日が祝われた年。
アンナの活動は共感を呼び、母親に感謝を伝える日を作る運動へと広がりました。阪急百貨店は、1914年にウィルソン大統領が5月の第2日曜日を母の日と定め、国民の休日になったとしています。
七日本の母の日は、一度3月6日だった
阪急百貨店によれば、日本に母の日が伝わったのは明治時代の終わりごろ。大正時代に入ると、キリスト教関係者の間でカーネーションを配る行事が行われるようになりました。
そして1931年(昭和6年)、大日本連合婦人会が結成された際に、当時の皇后だった香淳皇后の誕生日である3月6日(地久節)が「母の日」と定められました。 ただし Wikipedia は、一般への普及には至らなかったとしています。
興味深いのは、その翌年です。Wikipedia によれば、1932年5月8日(第2日曜日)には、東京市や全国母の会などの共催で「母の日」大会が日比谷公会堂で開催されました。 その背景には、5月の第2日曜日にカーネーションを贈るアメリカ流の母の日を日本に普及させることに取り組んだ青山学院関係者の働きかけがあった、と同じ項目は書いています。
3月6日と定められた翌年には、もう5月の第2日曜日に大会が開かれていたことになります。
さらに1937年(昭和12年)5月8日には、第1回「森永母の日大会」が豊島園で開催されたと Wikipedia は記しています。主催は「森永母を讃へる会」、協賛は「母の日中央委員会」です。
5月の第2日曜日になったのは戦後です。大丸松坂屋は、1947年(昭和22年)にアメリカの文化にならって公式に制定された、としています。Wikipedia は、1949年(昭和24年)ごろからアメリカに倣って5月の第2日曜日に催された、としています。
制定された年と、広く行われるようになった時期。 1907年と1908年のときと同じく、この2つも別のことを指しているようです。
つまり日本の母の日は、3月6日と定められていた時期があるということになります。5月の第2日曜日という形になったのは、戦後のことです。
この日は、母を亡くした一人の女性が白いカーネーションを手渡したところから始まったとされています。
そこから100年あまり。金額に「これが正解」という数字はありません。 調査ごとに結果が違うというのが、この記事で確かめられたことです。
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よくある質問
- 母の日はいつですか?
- 5月の第2日曜日です。年によって日付が変わります。5月1日が日曜日なら8日、月曜日なら14日というように、その年の1日が何曜日かで決まります。
- カーネーションは何色を贈ればいいですか?
- Wikipedia は、母親が健在なら赤、亡くなっている場合は白を贈る習慣が広く知られているとしています。今は色を問わず、赤・ピンク・白などさまざまな色が贈られています。花言葉で選ぶ方法もあります。
- 義理の母にも贈ったほうがいいですか?
- 決まりはありません。日本郵便のギフト通販は、少し心配りが必要な相手には予算5,000円を目安に挙げています。実の母と同じにするか分けるかも含めて、家族のなかで先に話しておくと迷いません。
- お金をかけないのは失礼でしょうか?
- そんなことはありません。母の日のギフト情報サイトが2026年に1,235名へ行った調査では、予算を聞く設問に対して「お金をかけない」と答えた回答者が11.8%でした。金額をかけないという選び方も、回答のうえでは一定の位置を占めています。
- 毎年同じものを贈っても構いませんか?
- 構いません。母の日は毎年めぐってくるので、続けられる形にしておくほうが長く続きます。花なら色や種類を変える、手紙を添える内容を変えるなど、同じ枠のなかで変化をつける方法もあります。