結婚25周年、銀婚式(ぎんこんしき)。英語では Silver Wedding。
親の25周年に、子どもとして何をするか。 この記事はそこから始めます。銀婚式は、夫婦だけの記念日ではないからです。
誰が祝う日なのか、いくらが目安かを先に見て、そのあとに「銀」という名前の由来を置きました。
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二誰が祝う日なのか
ここが銀婚式の特徴です。
老舗の漆器店は、銀婚式と金婚式について、子どもや孫など家族みんなで祝うのが一般的としています。
なぜこの2つなのか、資料には書かれていませんが、子どもがいる家庭なら、25年も経てば子どもが祝う側に回れる年齢になっているからではないかと思います。
そのため銀婚式には、いくつかの形があります。
夫婦ふたりで祝う。 旅行に行く、いつもより少し良い食事をする、お互いに贈り物をする。いちばん基本の形です。
子どもが親を祝う。 食事会を用意する、兄弟姉妹で出し合って贈り物をする、旅行をプレゼントする。
家族みんなで祝う。 孫がいる場合は三世代で集まることもあります。
どれが正解ということはありません。ただ、どの形を想定しているかで、必要な予算がまったく変わります。
三プレゼント相場の考え方
資料によって数字がばらつきますが、これは誰から誰への贈り物かが違うことが大きいようです。
老舗の漆器店は、夫婦のあいだで贈り合う場合に1万円〜3万円、親の銀婚式に子どもから贈る場合は5,000円〜2万円を挙げています。旅行などを計画する場合は、5万円〜10万円以上を用意することもあるとしています。
菓子メーカーは、兄弟姉妹で出し合う場合の平均を2万円〜5万円、夫婦間では平均3万円以上としています。ギフトの通販サイトは、食事会や旅行まで含めた記念日全体の予算を5万円〜20万円としています。
| 誰から誰へ | 目安 |
|---|---|
| 夫婦のあいだで | 1万〜3万円(3万円以上とする資料も) |
| 子から親へ | 5,000円〜2万円 |
| 兄弟姉妹で出し合って | 2万〜5万円 |
| 食事会や旅行を含めた記念日全体の予算 | 5万〜20万円 |
同じ「夫婦のあいだで」でも資料によって幅があるので、この表は目安の目安くらいに見てください。老舗の漆器店も、あまり相場にとらわれず自分たちらしい方法で、としています。
子から親への贈り物は、金額よりも人数の調整のほうが難しいかもしれません。兄弟姉妹で足並みを揃える必要があるので、早めに相談しておくと当日あわてずに済みます。学生のきょうだいがいる場合は無理をせず、お金をかけずに祝う方法もある、と同じ資料は書いています。
四何が定番とされているか
老舗の漆器店は、まず銀にちなんだものを挙げています。シルバーのネックレスやブローチ、カフスやネクタイピンです。次に夫婦で使えるペアのもので、ペアグラスやタンブラー、夫婦箸、お揃いのパジャマ。そして思い出に残るものとして、花、フォトギフト、お酒、食事、旅行が挙がっています。
同じ資料は、子どもが独り立ちしたタイミングで改めて夫婦の時間を楽しむ、という形も挙げています。
銀にちなむかどうかは、選ぶうえでの決まりではありません。銀は名前の由来です。
五日取りだけは、先に相談しておく
子どもが祝う側に回る場合に、ひとつだけ。
サプライズで旅行や食事会を用意したくなりますが、日取りだけは先に押さえておくほうが確実です。中身は伏せたままでも、その日を空けてもらうことはできます。当日になって予定が合わないより、そのほうがゆっくり過ごせます。
磨き続けたから輝いている。銀にそういう読み方を重ねてきたのが、この記念日です。25年という時間そのものが、この日のいちばんの中身だと思います。
六なぜ「銀」と呼ぶのか
ここからは、記念日の意味づけの話になります。Wikipedia には書かれていない部分なので、贈りものを扱う事業者の記述によります。
老舗の漆器店は、銀は磨けば磨くほど美しく光るという説を挙げています。放っておけば黒ずむけれど、手をかければ輝きが戻る。長年寄り添った夫婦の関係に重ねた読み方です。
同じ物性から、逆向きの意味づけも読み取れます。 次の節で触れる「いぶし銀」は、黒ずんだままの姿に価値を見る言葉です。磨いて光らせるか、くすんだままを味わうか。銀はどちらの読み方もできる金属だと思います。
黒ずむところまでは銀の性質そのものです(次の節で触れます)。ただし磨けば戻るという部分は、事業者の説明にあるもので、Wikipedia には書かれていません。
もうひとつ、菓子メーカーは50周年の金に次ぐものとして銀、という説明をしています。こちらは名前の並びから来ています。
七銀はどんな金属か
名前の由来とは別に、素材そのものの話も見ておきます。
Wikipedia の「銀」によれば、銀は貴金属の中では比較的化学変化しやすく、空気中に硫黄化合物が含まれていると、表面に硫化物ができて黒ずんできます。 温泉地の硫化水素や自動車の排ガスが、その原因として挙げられています。
空気中の硫黄化合物に触れれば黒ずむ。 これが銀という金属の性質です。
同じ項目には、銀が古くから支配階級や富裕階級の食器に使われてきた理由のひとつとして、毒を混入されたときに変色で異変を察知できるから、という説も紹介されています。
なお「いぶし銀」という言葉は、国語辞典によればいぶしをかけて光沢を消した銀、またはその色をさします。同じ辞典は、そこから転じて華やかさはないが実力や魅力があるものを指す、という語義も載せています。
硫化して黒ずむ性質を、あえて利用したものと言えそうです。ただし、そのつながりまで書いている資料は見つけていません。
八起源は資料によって分かれる
老舗の漆器店は、もともとイギリスで始まったといわれていると書き、ギフトの通販サイトは19世紀のヴィクトリア朝に夫が妻へ銀の宝飾品を贈る習慣が広まったと書いています。一方で Wikipedia は、最初の銀婚式が1624年にドイツで行われたといわれている、と伝えています。
どちらが正しいと言い切れる記述は見つかりませんでした。ただ、年代を挙げている2つの説をとれば、17世紀にせよ19世紀にせよ、25年という区切りが古くから特別に扱われてきたことになります。
九日本の銀婚式は、1894年から
1894年(明治27年)、明治天皇と昭憲皇太后の大婚25年祝典が最初とされます。それ以来、銀婚式や金婚式の習慣が一般に広まりました。
別の国語辞典は、銀婚式を silver wedding の訳語とし、用例に1894年の『風俗画報』71号「大婚満二十五年大典」を挙げています。
木婚式の用例と、同じ号です。 木婚式のほうは号までしか記されていないので、同じ記事かどうかは分かりません。それでも、大婚25年祝典が報じられた同じ号に、結婚記念日の名称が複数出ていたことになります。
ドイツ説にしたがえば、銀婚式と金婚式の2つは、ほかの年が細かく分かれる前からあったことになります。日本でこの2つがよく知られているのも、そのあたりに理由がありそうです。
25年という時間は、贈りものでは埋められない長さです。何を選ぶかより、集まること自体がこの日の中身なのだと思います。
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よくある質問
- 銀婚式は結婚何年目ですか?
- 結婚25周年です。結婚した日を起点に、25年が経った記念日をさします。2001年6月に結婚した夫婦なら、2026年6月が銀婚式です。「25年目」という言い方は資料によって起点が違うので、周年で数えるのが確実です。
- 子どもから親に贈る場合、いくらくらいが目安ですか?
- 老舗の漆器店は5,000円から2万円程度を挙げていて、同じ資料には、学生の場合などは無理をせず、あまりお金をかけずに祝う方法もある、とも書かれています。兄弟姉妹で出し合う場合は、菓子メーカーのギフト記事が平均2万円から5万円としています。人数や年齢に応じて、無理のない範囲で構いません。
- 銀のものを贈らないといけませんか?
- そんなことはありません。老舗の漆器店が挙げている贈り物にも、銀にちなんだもののほかに、ペアで使えるもの、花や食事や旅行といった思い出に残るものが並んでいます。25年の節目なので、ふたりが何をしたいかで決めるのがいちばんです。
- 何もしないと寂しいでしょうか?
- 祝い方に決まりはありません。25周年は日本で広く定着した節目なので、子どもや親族が動いてくれることもありますが、夫婦だけで静かに過ごす形でも意味は変わりません。大がかりにするほどよい、というものではないと思います。
- サプライズで祝ってもいいですか?
- 構いません。老舗の漆器店は、銀婚式と金婚式は子どもや孫を含めた家族で祝うのが一般的としています。子どもが用意する形とも相性がいいと思います。ただ、日取りだけは先に押さえておくほうが確実です。中身は伏せたままでも、その日を空けてもらうことはできます。